島時間

代表の中村です。

バイオインフォマティクスの学会で沖縄に行っていました。

例えばたった一つの小さな遺伝子を解析するだけでも、昔は何もかも手作業。研究室に何日もこもって途方もない時間がかかっていました。

ところが、今やヒトの全ての遺伝子をシークエンサーという機械で自動で読み取った上で、あとはコンピュータで統計処理して解析します。

そして、遺伝子解析にとどまらず、遺伝子からできるタンパク質の立体構造までモデリングをしてしまいます。

もちろんAIもホットな話題でLLM(大規模言語モデル)による遺伝子データベースの検索などの発表を興味深く聴きました。

それにしても、この分野は進歩の時間がものすごく速い。生命科学はもともとデジタルに馴染みにくかったのが、遺伝子というデジタル情報とAIという大量のデータ処理技術が融合して、急速に発展しています。

加速する流れに取り残されないようにと、改めて思った学会でした。

さて、夜は夕食に那覇の街に出て、居酒屋に入りました。カウンターと小上がりがいくつかあって、奥では宴会の最中らしく賑やかです。

カウンターに座り、とりあえずビールとゴーヤチャンプルーを注文したのですが、ビールだけ出てきて中々、料理が出てこない。

「注文、通ってますか」と店員に声を掛けようとして、気が付きました。

(ここは沖縄、ゆったりした島時間が流れているんだな。)

そう思い直してオリオンビールを飲みながら待っていると、20分ほどしてようやく料理が運ばれてきました。

「お待たせしました、ゴーヤチャンプルーです。あと、時間制で90分になっていますのでご了承下さい」

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