~ 伊藤忠、600拠点「脱エクセル地獄」で企業価値アップ狙う。総合商社の泥臭いリアル ~
というタイトルでYahooニュースが上がっていて、さっそく記事を読みました。
【ニュース記事(外部リンク)】https://news.yahoo.co.jp/articles/c650e61af142ba23052b9da026b458bcc33e498f

率直な感想を言うと、「えっ、伊藤忠のような大企業が、こんなことでここまで苦しむのか」という驚きです。
計器から環境データを自動取得するシステムを作ったとかいう話ではなくて、あくまで集計方法をExcelからシステムに置き換えた、ということ。
Excelからの脱却は典型的なDXの一つにもかかわらず、まさに記事の通り「泥臭いリアル」がある。
じつは、これは大きな組織ほど苦しいのです。
堅牢なシステムにしてしまったら、現実にはルール通りに運用できないことだってある。
そこで、細かいところまで何もかも要件定義して、運用ルールを徹底させることができるのが大企業のDX。
だけど、中小企業はそんなこと絶対に真似したらだめです。
逆に中小企業は、せっかく苦労してつくったExcelを捨ててしまうのではなく、それをどうやって組み込むシステムを作るかを考えた方がいい。
運用で柔軟に対応したいところはExcelで作り、それをプログラムが取り込んで定型処理を走らせる。
弊社ではそれを「Excel職人三代目」と名付けてDXのコンサルティング開発を行っています。
Excelの柔軟さを最大限生かして、もっと素早く動くことが中小企業の強みです。
伊藤忠という社名は、創業者の伊藤忠兵衛からついた名前。初代の忠兵衛が呉服店として創業した伊藤本店を二代目の忠兵衛が発展させ、伯父である六代目伊藤長兵衛がやっていた伊藤長兵衛商店と合併、伊藤忠商事と丸紅という2つの総合商社の基礎を築いたそうです。
ちなみに「Excel職人三代目」は、特に初代も二代目もいません。適当な名前をつけて、ごめんなさい。